宮崎県宮崎市では市内最大の繁華街である「ニシタチ」を観光素材と捉え、宮崎の食や人の交流拠点として、全国に発信している。
その背景には「スナック」の人口あたりの件数が日本一ということがあり、「スナック」を市民文化として捉え、高級ブランドの「宮崎牛」と共に積極的にPRをしている。またマーケッティング調査を活用し、関西圏をターゲットに誘客を図っている。他方では、インバウンドはもちろん、修学旅行やスポーツ合宿など、観光産業を地域活性化の大きなファクターとして位置づけしている。
地方都市では商店街の活性化は一般的に施策として行われているが、繁華街の活性化はその機能整備も含めて珍しい。本市においても兼ねてから提案しているが、高知のひろめ市場や鹿児島の屋台村、そして今回の「ニシタチ」の様に、行政と民間が「飲食」を観光素材と捉え、積極的に活用する次期が来ている事を改めて認識した。